【ロングゲーム】会社員必読!長期的な視点を持って人生の戦略を考える|要約・書評
お疲れ様です。沖縄リーマンライフです。
今回ご紹介するのは、ドリー・クラークさんの【ロングゲーム(The Long Game)今、自分にとっていちばん意味のあることをするために】です。
この本では、短期成果ばかりを求められるこの目まぐるしい世界で、長く大きな成功をつかむためのコンセプトと戦略の立て方を教えてくれます。
- 日々の業務に忙しくしていたり
- 本当に今の生活が自分のやりたいことなのか疑問に感じたり
- でも目の前のことをさばくのも大変で
と誰しも充実しながらも、どこか自分の本当にしたいことに思い悩んだりすることってあると思います。
本書では、人生をロングゲームとして捉え、目先のことに追われず自分のしたいことを見つけ、自分のペースで生きることを提唱されています。
きっと皆さまにとって、人生を戦略的に考え「今、自分にとっていちばん意味のあることは何か」が掴めるきっかけになると思います。
こんな方にぜひ読んでほしいおすすめの一冊です。
- 目先の仕事に追われている方
- 毎日忙しく、気持ちにゆとりを失っていると感じている方
- 自分の本当にしたいことを見つけたい方
- 自分のペースで生きるにはどう考えればいいか知りたい方
- 将来的な人生のビジョンを考えてみたい方
「ロングゲーム」の概要
ドリー・クラークさんの「ロングゲーム」ってどんな本?
「ロングゲーム」は2022年7月25日に発売された書籍です。
全299ページの本なので、6時間程度で読み終えられます。
1日1時間の読書習慣をつくると、1週間で無理なく読み切れますね。
著者のドリー・クラークさんってどんな人?
- アメリカの著名なコーチ
- 2年に1度発表される、世界で最も影響力のある経営思想家ランキング「Thinkers50」に、2019年、2021年ランキング入り
- デューク大学フクア経営大学院、コロンビア大学ビジネススクールでエグゼクティブ教育を担当
- グーグル、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、世界銀行などをクライアントに講演やコンサルティングを行う
- ハーバード・ビジネス・レビュー誌のレギュラー執筆者
「ロングゲーム」の目次
- はじめに
- パート1 余白
- 第1章 私たちはなぜこんなにも忙しいのか?
- 「忙しさ」で自分をアピールする
- 忙しいと、深く考えずにすむ
- 忙しい人は自分の人生をコントロールできない人
- 自分にとって一番大切な予定を真っ先に書く
- 第2章 魅力的なことに対しても「ノー」と言う
- 「すごい!最高!絶対やる!」と感じないなら「ノー」と言う
- 「自分の北極星」を明確にする
- 「自分にできないこと」を決める
- 無駄な予定が侵入してこないために大切なこと
- チェックリストを活用する
- 第1章 私たちはなぜこんなにも忙しいのか?
- パート2 集中
- 第3章 正しい目標を設定する
- 自分の「興味」に最適化する
- 現在の時間の使い方を分析する
- 初心を思い出す
- 他人の目を気にしない
- どんな人間になりたいか
- あえて極端な目標を立てる
- カーネギー・ホールへはどうやって行くのか
- 第4章 新しいことに挑戦する
- 新しい挑戦に20%の時間を使う
- 人生のポートフォリオをつくる
- 「ニューヨークでしかできないこと」に挑戦した1年
- チャンスのための時間をつくる
- 挑戦に大切な6つのポイント
- 第5章 波で考える
- 戦略的に「1点集中」する
- 「探すモード」と「集中モード」
- キャリアを4つの波で区切って考える
- 第6章 戦略的レバレッジ
- 「人間関係」のためのレバレッジ
- 「理想のライフスタイル」のためのレバレッジ
- 「仕事の目標」のためのレバレッジ
- 持っている「通貨」にレバレッジを効かせる
- 第7章 正しい人々、正しい部屋
- なぜ人はネットワークづくりを避けるのか
- 避けたい短期のネットワークづくり
- 質の高い人たちと長期の人間関係を構築する
- 無期限のネットワークづくりこそ大切
- いい人たちとつながり、自分もいいことをする
- あるジャズアルバムがグラミー賞を受賞するまで
- ただ、相手の立場で喜びそうなことを提供する
- 第3章 正しい目標を設定する
- パート3 信念
- 第8章 戦略的忍耐
- 計画がうまくいかないときはどうするか
- 拒絶から立ち直る
- 指数関数的に成長する
- うまくいかないときはどうするか
- 第9章 失敗を再定義する
- 有名な著述家と共著で本を出す
- 大好きな映画をミュージカルにする
- コラム連載をもつ
- 有名な会議で講演する
- 「Thinkers50」に選出される
- 「実験」であれば、どんな結果も「失敗」ではない
- 目標を達成するまでの道は複数ある
- うまくいかなかった計画をほかの計画に生かす
- やりたいことがあるなら、「開始日」を決める
- まわりを巻き込む
- 第10章 収穫する
- マシュマロを我慢できた子は成功する
- 成功するまでに本当に必要な時間や努力を知る
- 自分にとっての「空になるまでの距離」を測る
- 7年先まで考える
- 過程をしっかりと楽しむ
- 第8章 戦略的忍耐
- 終章 ロングゲームをプレイするための3つのカギ
学び・気づき
余白
著者は、まずは自分にとって重要なことをやるための時間をつくることや、優先順位を考えるべし、と基本的なことですが冒頭に指摘されています。
本当はやりたいことがあるけど忙しくて後回しになってしまうといったことは、少なからずご経験があるのではないでしょうか。
もちろん忙しいということは、自分に求められるものがあり、充実しているとも言えます。
ですが一方には、忙しいように見えることが社会的ステータスを上げることや、あえて忙しくすることで本当に考えないといけないことから目をそらすといった効果も考えられます。
時間術大全という別の書籍でも語られていましたが、本書でも、本当に大切なことを中心にスケジュールを組むことの重要性を説かれています。
濃淡はありますが、
- 依頼や要求にできるだけ応えるのは、キャリアの初期ならよいが、キャリアを積んで忙しくなってきたらノーと言う
- トータルでかかる時間、機会費用、身体的・心理的コスト、やらないことによる後悔
など、筆者の選択の方法が語られています。
要は、惰性で日々を忙しくすることやそれだけに満足するのではなく、長期視点で自分にとって意味のあることを考え、そこに向けて今着手すべきことを判断しようということです。
集中
余白ができると、いったい何を目指せばよいのか。限られた時間とエネルギーをどこに集中するのがベストなのかを考えていきます。
まずは正しい目標を設定する、です。
- お金に最適化する=稼げるキャリアを選ぶことを最優先にするのではなく
- やりがい=自分の興味に最適化すること
が大切であると著者は述べられています。
- そもそもなぜこの分野に進んだのか、最初の動機を思い出すこと
- 普通はやらないからって間違っているとは限らない
- 理想の自分なら経験していることを決めて努力する
- 大きく考えるために、現状を基準にするとできることの範囲が狭くなるため「理想の未来」を基準に考える
などを挙げられています。
そして新しいことに挑戦するために、自分の時間の20%をそれにあてることや、今の地位に満足せず学び続けることを説いています。
一度にすべてのことをするのは難しいので、
- 学ぶ:目指す分野について学んで知識をつける
- 創造する:アイデア創出
- つながる:同分野の人とつながり学ぶ
- 収穫する:努力の成果をゆっくり楽しむ
といった波で考えることが役に立つと述べられています。
信念
長期的な視点で目標を持って取り組むと、途中すべてが無意味に思えるほど成果が出ないことや、挫折してしまうといったことが起き得ると思います。
信念=最後までやり遂げる忍耐強さを手に入れて成果を掴むことについて考えます。
著者は、自分の分野で名の知れた存在になるには最低でも2、3年はかかるし、また、エキスパートになるには5年は努力しないといけないと述べられています。
結果が出ないときは
- なぜ私はこれをしているのか
- ほかの人はどうやって成功したのか
- 信頼できる人は何と言っているのか
自問して最初の目的と戦略を思い出すこととアドバイスされています。
また、起業は意志が10割でもありましたが、
「おこなったようになる」=ロングゲームでは能力をつけることは大事だが実践すべしとあります。
どれだけ能力があっても打率10割はないのだから、本当に能力があれば何度も挑戦すればいつか必ず成功できると後押ししてくれています。
あとは業務にも通ずることですが、
- 小さく試すことや、大きな目標でも分割して成功体験を積み重ねていくこと
- 振り返り改善すること、他の道を考えること
などを述べられています。
最後に
誰しも長期視点で自分のやりたいことに向かって歩み、成功したいと願っています。
そのために必要な考え方やスキルにも触れてこられましたが、結局のところロングゲームで一番大切なのはメンタルだと締められています。
確かに他人と同じことをしている安心感はなく、勇気がないと決断できず続けられないと思います。
著者はロングゲームに必要な資質として3つ挙げられています。
独立心=自分自身と自分のビジョンに忠実であること
周囲の目というプレッシャー、他人からの承認を評価基準にしていると、ロングゲームの成果の出方の遅さに耐えられないと言います。
自分の中に自分の評価基準をもつことが大切で、他の人にどう見られようとこれに賭けると決めてそのために必要な努力をする、と言えるようにならないといけないです。
好奇心=自分にとっての正しい道を見つけるのに必要な資質
- 自由な時間を使ってどんなことをしているか
- どんな人やものに惹きつけられるか
それらを理解すれば、本当にやりたいことのヒントが見つかるはずと述べられています。
特に、他人が敷いたレールを歩むだけ、他を考えないといった状態で、満足感を得られていないならなおさら動くことに重きを置いて、自分の興味に最適化して勇気をもって挑戦したいものです。
立ち直る力
うまくいくかどうかは、やってみないとわからない。
多くの人が一回の挫折で意欲をそがれてしまっていると指摘されています。
偶然や運、個人の好みなど状況を左右する力は思ったよりも大きく、立ち直る=ちょっとしたことで実力を否定せず諦めないことです。
改善、他の方法を試す、など成功するかどうかは打席に立つ回数で決まるといっても過言ではないとエールをくれています。
まとめ「ロングゲーム」を読み終えた感想
この記事では【ロングゲーム】会社員必読!長期的な視点を持って人生の戦略を考える|要約・書評について書いてきました。
日々の業務に忙しくされている方も多いと思います。
そんな中でも、それが自分にとって長期的に考えて今、意味のあることであれば良いですし、より他に自分が惹かれるものがあるなら、臆せず挑戦できれば尚良いと考えます。
- キャリアを考えたり
- 成果が思うように出ていないとき
など、本書を読むとヒントを得られます。
ぜひご一読ください!今回もありがとうございました!