【DIE WITH ZERO】ダイウィズゼロ 社会人の皆さんに広くおすすめ!人生が変わったと絶賛の本|要約・書評
お疲れ様です。沖縄リーマンライフです。
今回ご紹介するのは、BILL PERKINS(ビル・パーキンス)さんの書籍【DIE WITH ZERO】ダイウィズゼロです。
インパクトのある表紙とタイトルですよね。本書ダイウィズゼロは限りある人生で「金」と「時間」を最大限に活用するためのルールを説かれたものです。
読み進めていく前に、この本のスタンスについて確認しておくと、お金の増やし方や節約、時間の効率性を高めるといったライフハックやノウハウの本ではありません。
著者のビル・パーキンスさんは人生で一番大切なのは、思い出をつくることと述べられていて、この本を通じて学び、自身で考えたいテーマは以下です。
- ただ生きるだけではなく、十分に生きること。
- 経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法は何か。
こんな方におすすめの本です
- 働き始めの方〜引退されている方まで年齢層問わず
- 人生を豊かにするという一つの考えに触れたい方
- 今後の人生について少し考えるきっかけをつくりたい方
- 真似できる良い考え・取組みを模索している方
【DIE WITH ZERO】ダイウィズゼロの概要
【DIE WITH ZERO】ダイウィズゼロってどんな本?
2020年9月29日に発売された本で、全278ページあります。
5〜6時間程度で十分読み終えることができますので、仕事前1時間ずつでも良いですし、内容的にも自宅でゆっくり休日に読むのも良いかもしれませんね。
著名な方からの本書に対する紹介文も掲載されています。
- ボストン大学経済学部教授 ローレンス・コトリコフさん
- 本書は、お金を”最も価値あるもの”と交換する方法を教えてくれる。それは「経験」という名の、人生に喜びをもたらす究極の宝物のことだ。
- コメディアン、俳優 ケビン・ハートさん
- この本は、思い出に満ちた最高の人生をつくるためのまったく新しい考え方を教えてくれる。なぜ、やりたいことを先送りする必要があるのか?最優先すべきは今を大切にすることだ。リソースを賢く使いながら、人生を生きるための驚くべき方法が見つかるだろう。
- ベストセラー作家 デヴィッド・バックさん
- 著者は、世間一般にいわれる人生の黄金期を待つのではなく、今、豊かな人生を生きることに目を向けるべきだという。この意見に心から賛同する。ぜひ本書を読み、考え方を変え、目を覚ましてほしい。手遅れになる前に人生を豊かにする経験をたくさん積み重ねてほしい。
- コーコラン・グループ創設者 バーバラ・コーコランさん
- 人生のあらゆるステージを最大限に生きる秘訣を知りたいのなら、この実践的でタイムリーな本を読むべきだ。
やりたいことを先送りにする?
そんなことはないだろうと感じたり、やりたいことが今できるにこしたことはないし理解もしているよ、と意見も出てきそうなポイントですよね。
- ただ生きるだけではなく、十分に生きること。
- 経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法は何か。
本書を読み進めていくと、当初考えていたよりももっと本質的なことに向き合えてきます。
人生で一番大切なのは思い出をつくること。何に重きを置くかで、新たな視点で人生を捉え直せるきっかけになるかもしれませんね。
著者のBILL PERKINS(ビル・パーキンス)さんってどんな人?
- 1969年、アメリカテキサス州ヒューストン生まれ
- アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社BrisaMaxホールディングスCEO
- アイオワ大学を卒業後、ウォールストリートで働いたのち、エネルギー分野のトレーダーとして成功
- 現在は1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドのマネージャー
- ハリウッド映画プロデューサー
- ポーカープレーヤー
【DIE WITH ZERO】ダイウィズゼロの目次
- ルール1 「今しかできないこと」に投資する
- あなたは喜びを先送りしすぎている
- 今しかできないことに、惜しみなく金を使え
- ひたすら貯めて、どうなる?
- 若い頃にはした金を貯めるな
- 金やモノのために、あなたが失っているもの
- 「節約人間」への警告
- 無駄に金を貯めこんでいる、そこのあなたへ
- さよなら、蓄えるだけの人生
- ルール2 一刻も早く経験に金を使う
- 借金してでも絶対にすべきこと
- 人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
- 経験をポイント化してみよう
- 「思い出の配当」はバカにできない
- 経験を増やすと、雪だるま式に幸せになれる
- 「老後の備え」より大切なこと
- ルール3 ゼロで死ぬ
- スタバのコーヒーを毎日買っているあなたへ
- 「金を稼ぎたい中毒」の末路
- 2年半タダ働きした女性の話
- 「ゼロで死ぬ」は効率の極み
- でも、仕事が好きだから問題
- 老後のための貯蓄は、ほとんど使わずに終わる
- 祖母にあげた1万ドルのゆくえ
- エイリアンの襲来に備えて貯金するバカはいない
- ルール4 人生最後の日を意識する
- 寿命を予測したことはあるか?
- 「長寿リスク」への正しい備え方
- 貯金より長寿年金をすすめる理由
- 「富」の最大化から「人生」の最大化へ
- 人生が変わる「死」のカウントダウンアプリ
- ルール5 子どもには死ぬ「前」に与える
- 死んでから与えるのは、遅すぎる
- 死後にもらうと、うれしさ半減、価値は激減
- いつ、誰に、いくら与えるかを今すぐ考えよう
- 金の価値を最大化できる年齢は「26〜35歳」
- 親と過ごす時間が子に与える驚くべき効果
- 子どもとの経験か?仕事か?
- なぜ彼女は、コツコツ貯めた820万ドルを寄付したのか?
- 死後の寄付は非効率すぎる
- チャリティは待ってくれない
- ルール6 年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
- 支出と貯蓄のバランスを最適化せよ
- 「収入の◯割を貯金する」をやめる
- 健康は金より重い
- あなたの体は、間違いなく、衰えていく
- 金の価値は加齢とともに低下する
- 今、金を使うべきか迷ったら
- 「金」「健康」「時間」のバランスが人生の満足度を高める
- 健康の改善は、人生を大改善する
- 若い頃に健康に投資した人ほど得をする
- 中年期には、金で時間を買いなさい
- ルール7 やりたいことの「賞味期限」を意識する
- いつまでも子ども用プールで遊べると思うな
- 死ぬ前に後悔することトップ2
- 「いずれ失われること」に目を向ける効用
- 「タイムバケット」で後悔しない人生をつくる
- ルール8 45〜60歳に資産を取り崩し始める
- 人生最大で最高のパーティー
- 資産を”減らす”タイミングを決めよう
- 老後に必要な金を確認する「魔法の計算式」
- 資産のピークは「金額」ではなく「時期」で決める
- 資産を減らすポイントは45〜60歳
- 再び、でも仕事が好きだから問題
- あなたが考えているより、老後に金はかからない
- さあ、老後を待たずに金を使い始めよう
- ルール9 大胆にリスクを取る
- リスクを取らないリスク
- 夢に挑戦すべきか迷ったら
- 住む場所を変える不安を乗り越える方法
- リスクを恐れるあなたへ
レビュー
今を大切にする
あなたは喜びを先送りしすぎている
夫婦とも弁護士で共働き、子3人で幸せに暮らしていたご家庭の話を紹介されながら、本テーマを訴えかけられていて、初めて読んだ時にものすごく心に響いたのを覚えています。
著者とこちらのご家庭の奥さんとは幼馴染みだったそうで、ある日突然旦那さんがガンと診断され、そこからわずか3ヶ月で天国に旅立たれたというものでした。
診断された際、著者は仕事をやめてできるだけ旦那さんと一緒に過ごすことを奥さんに進言していて、奥さん自身もそうすることをすでに考えていて実行されたそうです。
奥さんは、当時のことを思い出すと今でも深い悲しみに襲われるそうですが、それでも仕事を辞めて少しでも多くの時間を過ごせたことを良く思っておられるそうです。
人は死が近づいて初めて我に返り、先が長くないと知り、ようやく考え始めると言います。
そして、自分は今までいったい何をしていたんだろう、これ以上先延ばしにせず、今すぐ本当にやりたいこと、大切なことをすべきだと決断すると述べられています。
毎日が最後だと思って生きることはないですが、人生が無限のように続くと思いがちであるというのもその通りだと感じます。
人生が有限の資源であることに対する意識は後述するとして、ここでは、手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約するのではなく、
- 今しかできないことに金を惜しみなく使うこと
- 限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法を考えること
を考えさせられました。
人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
著者はなぜ経験が大切で、経験への投資を始めるべきかを次のように述べられています。
あなたが誰であるかは、毎日・毎週・毎月・毎年、一生に一度の経験の合計によって決まる。最後に振り返ったときに、その合計された経験の豊かさがどれだけ充実した人生を送ったかを測るものさしになると。
著者の晩年のお父様との話が、人生とは思い出づくりという考えが腑に落ちるものでした。
晩年のお父様は肉体的には衰弱されていて、遠くには遊びに行けなくなっていたそうです。そこで旅行の代わりに思い出の映像、お父様自身の大学時代のフットボールの輝かしい映像をデジタル化してipadでプレゼントしたそうです。
お父様は映像を見ながら泣き、笑い、思い出にふけり、最高のプレゼントだとおっしゃっていたそうです。
著者はそのときに、新たな人生の経験は望めなくても、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できると、人生の最後に残るのは思い出だと改めて感じられたそうです。
それまでの人生を振り返ることで、大きな誇りや喜びを味わい、甘酸っぱい思い出にひたることができると述べられています。
老後に向けて貯蓄しようというのがよく言われますが、貯蓄することが過度になってしまうと上記の考えとはズレてきますよね。
アリとキリギリスの話が出てきますが、冬を迎える前に夏に遊びすぎて飢えたキリギリスはもう少し節約すべきで、貯蓄に向けて働きすぎたアリはもう少し今を楽しむべきということです。
備えとして必要なことを冷静に判断して、中間にあるような最適な生き方を模索したいですね。
人生、時間が有限の資源であることを意識する
人生最後の日を意識する
人は死に対して目を背けがちで、本当に迫って来ないと合理的な判断ができないと述べられています。
そこであえて残りの時間を意識してみて、行動を促すということをおすすめされています。
そうでもしないと、永遠に生き続けるかのように振る舞ってしまうし、人生の計画のバランスも取りづらくなってしまうと指摘されています。
あまり考えたくないというのも一理あるのですが、アプリを使ってカウントダウンをして、人生という限られた時間の大切さがわかると言います。
- 残りの週数を見て、あと何回「週末」を過ごせるか(いかに少ないか)
- 残された年数を見て、あと何回しかクリスマスや夏、秋を楽しめないか
がわかるとのことです。
誰とどう過ごすか、ダイウィズゼロというのは、お金を使い切るということだけでなく、限られた時間とエネルギーをどう使うべきかも言及されています。
死ぬ前に後悔することトップ2
人それぞれですが、共通のパターンというのもあるそうで、まだ考えや行動を変える時間が残された人には役に立つと紹介されていました。
最大の後悔は「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」
他人が望む人生ではなく、自分の心の赴くままに夢を追い求めればよかったと。
自分の心の声に耳を傾けずにいると、そのように後悔を抱くのかもしれないですね。
次に多かったのが「働きすぎなければよかった」というものでした。
- 人生を振り返ったときに、オフィスで長時間を過ごさなかったことを後悔する人などいない
- 一生懸命に子育てしたことを後悔する人はいない
と補足されています。
一つ、ここで紹介されていたのが、人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まり、幸福度が増すという実験結果がありました。
滞在期間が決まっているツアーではより積極的になるし、遠くに住む家族・友人に会うとその限りある時間の中で最大限を尽くしますよね。
人生も有限であることを意識して、最大限を尽くしたいと考えさせられます。
まとめ【DIE WITH ZERO】(ダイウィズゼロ)を読み終えた感想
今回は【DIE WITH ZERO】ダイウィズゼロ 社会人の皆さんに広くおすすめ!人生が変わったと絶賛の本について書いてきました。
- ただ生きるだけではなく、十分に生きること
- 経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにすること
など、目を背けたくなるようなこともあえて意識することで、今自分にとって何が大切で何をすべきかなど、新たな視点で行動できるようになるかもしれませんね。
過去には戻れませんので、今日が一番若いと思って、遅すぎるということはないと信じて決断し、正解にしていく努力をしたいと思います。
長くなりましたが以上です。ありがとうございました!