【夢をかなえるゾウ2】貧乏神も登場し「課題・名言」がもりだくさんのシリーズ第2弾!|要約・感想
記事をご覧いただきありがとうございます。沖縄リーマンライフです。
今回ご紹介するのは、日本で一番読まれていると言っても過言ではない自己啓発小説【夢をかなえるゾウ】シリーズ第2弾「ガネーシャと貧乏神」です。
前作に続く自己啓発とユーモアが融合した一冊。
主人公が人生に行き詰まりを感じている中、インドの象の神様ガネーシャ(様)と今回新たに登場する「貧乏神」、そして「釈迦」に出会うことで、人生を見直し再構築していきます。
ガネーシャ(様)は相変わらずの破天荒なキャラクターで、笑いを交えつつ深い人生の教訓を与えてくれます。
貧乏神は貧困の象徴かと思いきや、実はたくさんの大事な気づきを与えてくれる、とても健気なキャラクターです。
「お金」と「幸せ」の関係、ごっついの教えたろか。
この言葉が気になった方はぜひ読んでみてほしいです。
こんな方にもおすすめです
- 前作を読んでファンになった人
- 新しい課題がほしい人
- 笑いながら前向きになりたい人
夢をかなえるゾウ1に続き、出題される課題はそれほど難しいものではありません。未来の成功に向けて、ぜひ読んで取り組んでみてください。
【夢をかなえるゾウ2】あらすじ
今回の主人公は、万年売れないお笑い芸人の西野勤太郎(本名:西野勤)。
新卒のときにお笑いへの道を思いながらサラリーマンとして就職を選択したが、やはり夢を諦め切れずにお笑い芸人に転身。
ですが現実はそう甘くはなく、芸歴8年で売れないままの生活を歩んでいました。
そんな彼の前に神様たちが現れ、物語が進んでいきます。
- 前作に続きインドの象の神様・ガネーシャ(様)
- 貧乏だった主人公の部屋に住みついていたという貧乏神の金無幸子
- ガネーシャを尊敬するサブレギュラーの釈迦
ストーリーは、大みそかに開催されるゴッドオブコントという日本最大級のお笑いの祭典での優勝を目指し、主人公とガネーシャがコンビを組んで展開していきます。
ゴッドオブコントは、実は人間に扮した神様たちが、人間とコンビを組んで競い合うという神様たちの祭典。
主人公とガネーシャ(様)の他には、芸人仲間で優しくてセンスのあるガツン松田と死神のコンビがメインで登場します。
前作と同様に、ストーリーの進行とともに神様たちから主人公に課題が出されます。
これらは過去に大きな仕事を成し遂げた偉人たちが実行してきたもので、簡単なことなのですができていない、ハッとさせられるものばかりです。
そんな夢をかなえるゾウ2のテーマはお金と才能です。本書は読者にこんな問いを投げかけています。
- 夢に向かって踏み切ったとしても、その分野で才能を発揮できなかったらどうなっているか?
- 生活は苦しくなるかもしれない。
- 夢を追いかけたことを後悔するかもしれない。
- 夢に向かって挑戦することは、あなたを不幸にするのか?
- 夢など抱かない方が幸せに生きられるのか?
本書でも語られていますが、昔から人間は同じようなテーマで悩みを抱えるようです。
小説ではありますが、私たちの身に置き換えて考えることができますし、主人公が直面する悩みや課題に自分ごとで向き合うことで、
人生における深い気づきを得ることができ、行動を変えていくことができるようになります。
本書の基本情報
夢をかなえるゾウ2は、1が発売された2007年から5年後の2012年12月に発売されました。
文庫本で全324ページありますが、物語は軽快でテンポ良く進んでいきますので、じっくり読んでも5時間程度で読み切れます。
- 愛知県生まれ
- 慶応義塾大学経済学部卒
- 著書
- 【夢をかなえるゾウ】シリーズ
- 【人生はニャンとかなる!】シリーズ
- 【たった一通の手紙が、人生を変える】
- 【雨の日も、晴れ男】など
【夢をかなえるゾウ2】課題
仕事、才能、成功、お金、幸せといった誰もが抱える普遍的な悩みに対して、出される課題は今回もいたってシンプルで実践的なものばかり。
誰でもやれることをやるかやらないか、そして続けるか。
前作に続き、これまでの自分を見つめ直させてくれて、これからの行動の後押しをしてくれます。
- 図書館に行く
- 人の意見を聞いて直す
- 締め切りをつくる
- 失敗を笑い話にして人に話す
- 優先順位の一位を決める
- やりたいことをやる
- 楽しみをあとに取っておく訓練をする
- プレゼントをする
- 他の人が気づいていない長所をホメる
- 店員を喜ばせる
- 自分が困っているときに、困っている人を助ける
- 欲しいものを口に出す
- 日常に楽しさを見出す
- 自分と同じ苦しみを持つ人を想像する
【夢をかなえるゾウ2】感想とレビュー
【夢をかなえるゾウ2】は前作同様に笑いあり感動ありの最高の自己啓発小説でした。特にお笑い芸人の主人公でしたので、より笑いに磨きがかかった印象です。
日本一の自己啓発小説シリーズですから、もちろん実践的な教えが多数あります。
中でも本作では夢を追いかけることと才能の有無に言及されており、グッとくるものがあります。
会社員の方ですと、キャリア、業務、本当にやりたいこと、転職、出世、報酬、成功…。
様々な感情が交わりますが、一つ軸として持ちたいのはやりたいことをやる、やってみるということです。
たとえ才能が発揮できなかったり、成果が出なかったとしても、自分の知らない世界に憧れて飛び込んで、行動して経験したことは決して無駄にはならないということを熱く感じました。
なので、自分なりに考えて挑戦したことに対してまだまだ満足していなくても、そうやって挑戦したことや、そこまでやれたことに自信をもって進んでいけば良いと思います。
というのも、本書で出てくる「昔の偉い人はなぜやりたいことをやりなさいと言うのか?」というシンプルな問いを通じての教えがあります。
人が何かに憧れるとき、その世界はまるで夢の国のように見え、その仕事の中にあるつらいことや苦しいことには目を向けずに、良い所ばかり見てしまうと言います。
つまり、苦労などを知らなかったり、感じにくかったりするのですよね。
でも、だからこそ人は憧れを目指すべきとガネーシャは言っていて、
自分が憧れるまだ知らない場所というのは、思いもよらない様々な経験をさせてくれるもので、そしてそこは自分が一番成長できる場所だからだそうです。
憧れる場所に飛び込んでたくさん経験して成長した人間が、自分にとって一番向いていることを見つけたとき、自分にとっても、お客さんにとっても最高の状態を生み出すことができると教えてくれています。
お笑い芸人になって活躍する姿に憧れて、その世界に飛び込んでどう大成していくのか。そこでの経験が先にどう自分や他者にフィットしていくのか。
ぜひ自分ごとで考えてみることをおすすめします。
もう一つ印象に残った箇所を書きます。
それはプレゼントをするという教えで、本書では「お駄賃貧乏」という話と合わせて語られています。
お駄賃貧乏とは、子どものころに作業や宿題をした対価としてお金をもらう習慣が身につくことで生じる問題です。
宿題やおつかいといったことにお駄賃を渡すことで「お金は嫌な作業の対価」という価値観が形成されてしまう場合があります。
そうなると、作業前に報酬の金額が決まっているため、効率的に楽をしようとする習慣や最小限の努力で終わらせようとする傾向が生まれやすい。
やがてアルバイトや会社での時給制に慣れ、単純な「作業=お金」の図式から抜け出せなくなる可能性があると指摘されています。
そこで解決策として教えられるのが、お金に対する価値観を逆転させるという考えです。
- お金=楽しいことをしてもらえるもの
- お金=お客さんを喜ばせた分だけもらえるもの
喜びを提供することや、何かを楽しみながら行動することの対価としてお金をもらう考え方を育てる。この価値観を育てることで、他者への貢献を自然と楽しむようになると言います。
加えて、他者を喜ばせる経験を通じて、自分がより深い満足感や喜びを得られることを学ぶべきだとも述べられています。ここがとても大事です。
物語では、主人公の勤太郎が金無幸子に100均のヘアピンをプレゼントした際のエピソードで描写されています。
物語の序盤で、幸子が欲しそうに眺めていたのを勤太郎が見てこっそり買っていたのですが、その時は渡せず、終盤で幸子との別れが迫った時に、これを!とそのヘアピンをプレゼントします。
もちろんもらった幸子はありがとうと感謝を述べて嬉しそうな様子でした。
ですがここで重要なのは、そのプレゼントをして感動したのはプレゼントを贈った勤太郎自身だったという点です。
ヘアピンをつけて髪をあげた幸子は美しくて、勤太郎自身がその美しさに感動していたのです。
プレゼントをして他者を喜ばせた先に、贈った自分自身が最も感動することに気づく。他者への貢献を通じて、自分自身がより深い満足感や喜びを得られるという本質を知ったのです。
相手へのプレゼントが自分へのプレゼントになっている。他者を喜ばせることが、他者だけでなく自分にも幸福感をもたらしているということ。
ヘアピンのプレゼントを通じて伝えられていましたが、単純に物を買ってプレゼントをするというシーンだけではなく、仕事やプライベートにおいても照らして考えるべきだなと感じました。
読者の評価
前作に続き、夢をかなえるゾウ2も多数のレビューと高評価を得ています。
小説としても面白く、名言が盛りだくさんで勉強になるといったものや、夢をかなえるゾウ1を読んでハマって読みましたというものが多いようです。
2も笑いあり感動ありで読みやすいという意見も多数ですので、1を読んでまだの方はぜひ読んでみてください。
【夢をかなえるゾウ2】まとめ
今回は【夢をかなえるゾウ2】貧乏神も登場し「課題・名言」がもりだくさんのシリーズ第2弾!|要約・感想についてご紹介してきました。
コミカルで軽快に進んでいくのですが、とても深い気づきを与えてくれる良書です。
簡単な行動(課題)でも本質を理解することが大事だなと感じます。また、特に理解できたことからやってみるなど、少しでも行動に移していくのがおすすめです。
日々、情報に溢れ変化も多いと思います。
このような本に学び、実際の自分の考え・行動を照らして、しっかり軸を持ち改善しながら歩んでいけたら良いのではと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!